かづの地域任意合併協議会 第4回会議記録
1 開催日時 平成15年10月17日(月) 午前10時
2 開催場所 小坂鉱山事務所
3 出席者 委員・・・・ 14名(全員出席)
市町担当者・ 児玉総務部部長、高田総務部次長(鹿角市)
木村総合調整部長、山口総務企画課主任(小坂町)
事務局・・・ 佐藤隆夫、佐藤康司、小笠原孝広、成田匡
4 会議事項
〇報告
(1) 報告第11号 第3回協議会以降の会議等開催状況について
〇協議
(1) 協議案第12号 新市将来構想(案)について
(2) 協議案第13号 新市将来像について
5 会議記録
(木村総合調整部長)ただ今から、第4回かづの地域任意合併協議会を開会いたします。本日の司会進行を務めさせていただきます小坂町総合調整部長の木村でございます。よろしくお願い申し上げます。
まず初めに当協議会の会長であります佐藤鹿角市長様よりご挨拶を頂戴したいと存じます。
(佐藤会長)おはようございます。皆様には大変お忙しいなかご出席いただきまして誠にありがとうございます。ご承知の通り今年、鹿角の出来秋は非常に厳しいものがございます。9月の19日には小坂の町長さんと国の亀井農林水産大臣に陳情いたしてまいりました。また、昨日は秋田県知事あるいは県の共済連合会に出向いて陳情してまいりました。できるだけ、この被害を最小限にとどめるためがんばりたいという気持ちでありますので皆さんにもよろしくお願い申し上げます。さて任意協議会でございますが第4回を迎えました。協議案件の新市将来構想あるいは将来都市像についてでありまして、非常に重要な部分に入ってきたというふうに感じております。委員の皆様の積極的かつ建設的な発言で小委員会あるいは幹事会で検討して下さった事項を更に深めていただきたいというふうにご期待を申し上げまして一言ご挨拶にかえさせていただきます。
(木村総合調整部長)ありがとうございました。早速、議事に入りたいと思います。議長は、協議会規約第7条第4項により、会長が務めることとなっております。佐藤会長よろしくお願いいたします。
(佐藤会長)それではこれから第4回協議会を開催いたします。
議事の進行につきましては、円滑に進められますようご協力をお願い申し上げます。
なお、発言される場合は挙手のうえご発言くださるようお願い申し上げます。
まず、事務局より出席委員について報告願います。
(佐藤事務局長)本日の出席委員は全委員14名全員ご出席されております。
定足数である過半数を満たしておりますので、会議が成立いたしますことをご報告いたします。
(佐藤会長)次に、会議録署名人の選出ですが、協議会会議運営規程第5条第3項により議長が指名することとなっております。
本日の議事録署名人は、阿部節雄委員、亀田利美委員のお二人にお願いいたします。
これより議事に移らせていただきます。
報告第11号「第3回協議会以降の会議等開催状況について」事務局より説明をお願いします。
(佐藤事務局長)報告第11号についてご説明させていただきます。
前回9月22日に開催された第3回協議会以降の会議等の開催状況についてご報告申し上げます。
本日の協議会でご審議いただきます新市将来構想(案)の「新市まちづくりの理念と将来像」、「新市まちづくりの基本的方向」、「新市まちづくりの戦略的施策」について、去る10月2日に両市町の企画担当者によります企画分科会を開催し、事務レベルでの協議を行っております。また10月7日には、両市町の助役及び部長等からなる第2回幹事会を開催し、同じく新市将来構想(案)について協議を行っております。さらに10月10日には、公募による委員2名をはじめ12名からなる第1回小委員会を開催しております。小委員会では、鹿角市と小坂町の合併による相乗効果で、最大の効果が得られるような新市将来構想とすべきなどの活発なご意見を賜っております。
また会議ではございませんけれども事務事業の一元化につきましては、先般、市町とも個票を作成し委託業者へ送りました。現在、委託業者の方で一元化の比較検討の元となる比較表を作成しておりまして一週間ほどを目途に完成の予定でございます。また、電算システムの統合に関しましては本日、午後から中間報告を受ける予定でございます。
以上、第3回協議会以降の会議等の開催状況についてご報告いたします。
(佐藤会長)報告第11号の説明が終わりました。何か質問等がありましたらご発言願います。
ないようですので、報告第11号についての発言は、これで打ち切りといたします。
続いて、協議に入ります。協議案第12号「新市将来構想(案)について」事務局説明願います。
(佐藤事務局長)協議案第12号についてご説明する前に事務局のほうからお詫びいたします。お手元の資料の目次が逆に閉じられております。大変、失礼いたしました。それから新市将来構想(案)の文中におきまして、本来1月から12月までの「暦年」で表現するところを4月から翌年3月までの「年度」で表現している箇所がありました。次回の第5回協議会までに修正させていただきたいと思います。具体的には、22ページから27ページまでの「主要指標の将来見通し」の部分でございます。
国勢調査を基準年次とした場合は本来「暦年」で表示するべきでありますが、文中及び表中では「年度」と表示しております。これは単純に「度」という文字を削除することで修正となりますが、「暦年」と「年度」の使い分けについて紛らわしい点がまだあるかもしれませんので、すべての文中について確認しまして、紛らわしい部分については修正させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
(佐藤事務局員)それでは協議案第12号「新市将来構想(案)」について説明させていただきます。
この「新市将来構想(案)」の序にかえて∞T鹿角地域の概況∞U鹿角地域の課題と発展の方向性∞V新市まちづくりの将来像と基本的な整備方向1主要指標の将来見通し≠ノつきましては、前回の合併協議会で協議済みでありますが、小委員会等の関係で若干、訂正する部分がございますので、その辺を説明させていただきます。3ページの4将来構想の計画期間≠ノついて、「平成17年度から平成27年度までの期間(概ね10ヵ年計画)」としていたところ、「平成17年度から平成26年度までの10ヵ年計画」に訂正させていただいております。
また、19ページ(3)第三次産業の振興の記述について、「十和田八幡平」観光から「鹿角」観光への転換という表現、特に「鹿角観光」という表現に関し、いろいろご意見があったところでございます。
これに対しては、誤解のないよう、「滞留型・通年型の鹿角地域の観光の確立と鹿角地域全体への経済効果の波及を目指し、十和田八幡平国立公園を中核に据えながら」、また、「鹿角地域全体を観光資源に見立てたトータル的な観光イメージの確立」等と表現を変えさせていただいております。
次に、21ページの8歴史遺産・地域文化を伝承する≠フ記述の中で、「有形・無形の歴史や民俗があります」を「有形・無形の歴史や文化があります」と若干表現を変えさせていただいております。
詳しくは、新市将来構想(案)修正概要をご覧ください。
続いて、本日、ご協議をいただきますV新市まちづくりの将来像と基本的な整備方向、2新市まちづくりの理念と将来像、3新市まちづくりの基本的方向≠フ説明に移らせていただきます。
28ページをお開き願います2新市まちづくりの理念と将来像≠ナございますが、(1)まちづくりの基本理念では、U鹿角地域の課題と発展の方向性≠ノおいて地域的課題を9項目に整理いたしましたが、これらの課題に取り組むため、@「自立」として、自らの将来に対して自ら方向を見極め、自ら個性豊かな地域社会を築くため、安定した財政基盤と住民自治の基盤づくりを行うこと、29ページになりますが、A「協働」として、新市に誇りと愛着を持ち、これを継承していくため、協働によるまちづくりを推進すること、B「連携」として、広域連携により他地域の資源を積極的に活用することにより、地域の能力を最大限に発揮することが地域発展のかぎになるとし、「自立」、「協働」、「連携」の3つをまちづくりの基本理念としております。
30ページの(2)新市の将来像につきましては、協議案第13号として後ほどご協議いただきますので省略させていただきます。
31ページをお開き願います。3新市まちづくりの基本的方向≠ナございますが、先に述べた「自立」、「協働」、「連携」を基本理念に、基本的なまちづくりの方向を、@自然と魅力があふれるまち、A活力と豊かさを育てるまち、Bふれあいとつながりを創るまち、C郷土愛とゆとりを育てるまち、D安心と生きがいを育てるまち、E工夫と参加で創るまち、の6つとしております。
32ページは、これまで述べてきたまちづくりの課題・理念・将来像と基本方向をその関係が分かるよう図で表したものです。
33ページから39ページは、6つの基本的なまちづくりの方向についての個別的な説明になります。
33ページ(1)自然と魅力があふれるまちでは、サブタイトルを人と文化が共生した、技術と魅力を活かしたまちとし、鹿角地域特有の文化社会の中で、豊かな自然環境を守り、十和田・八幡平の自然と鹿角の技術と魅力を十分に活かしたまちづくりを目指すとしております。
具体的には@自然環境の美化と保全として、環境基本計画に基づき環境保全に努めること、住民参加のリサイクル、リサイクル産業の創出、新エネルギーの導入などによる環境と調和した地域社会の形成に努めること、A観光・レクリエーションの振興として、四季の変化の積極的活用による特に冬場の誘客、鉱業遺産、文化・芸術、縄文ロマンを生かした観光と食の一体化による観光ルートの確立、ホスピタリティの強化、地域全体を博物館に見立てた施策の展開、グリーンツーリズム、エコツーリズムなどを組み入れた魅力ある観光地づくりを行うこととしております。
34ページ(2)活力と豊かさを育てるまちでは、サブタイトルを大地の恵みと地域の技術を最大限に活かした活力あるまちづくりとし、豊かな地域資源と鉱業技術などの地域技術を最大限に活かし、高速交通網、情報ネットワークを活用した産業の振興を図り、活力のあるまちづくりを目指すとしております。
具体的には@農業の振興として、経営基盤の強化、担い手確保、アグリビジネスの創出による雇用の場づくり、環境保全型農業の推進、A林業の振興として、施業の協同化と若手林業技術者の確保・育成、木材の需要拡大、農家林家の複合経営の確立と雇用の場の確保、森林の持つ多面的機能の活用、B水産業の振興として内水面漁業を活用した体験型レジャーの普及による誘客拡大、35ページに移りまして、C商業の振興として、地域ニーズに合った経営の近代化、経営指導、空き店舗の利用促進、魅力ある環境づくりのための街路整備、観光と結びついた商業活動の支援、D工業の振興として、エコタウン事業を新たな産業と位置付けた工業の再生と産業起こし、新たな事業に取り組む企業への支援、異業種・異産業間の交流、企業起こしと企業誘致を行うこととしております。
(3)ふれあいとつながりを創るまちでは、サブタイトルを人と情報が活発に交流する活動的なまちづくりとし、交通網と情報・通信基盤、住環境の整備を進めるとともに、若者が定住する環境づくりを図り、人と情報が活発に交流する活動的なまちづくりを目指すとしております。
具体的には、@交通網の整備として、国・県道や高速交通体系との有機的なネットワークの構築、経済効果を高める計画的な整備、需給均衡と住民の利便性に寄与する公共交通輸送システムの構築、鉄道の運行維持、36ページに移りまして、A情報・通信の整備として、国・県の高度通信ネットワークと連携した情報通信基盤の整備、パソコン教育の普及、パソコン教室の開催、B生活環境・交流環境の整備として、住宅、上下水道などの住環境の充実整備、公園、緑地、親水・森林空間の整備による快適な生活・交流空間づくりを行うこととしております。
(4)郷土愛とゆとりを育てるまちでは、サブタイトルを郷土愛を持ち、心豊かにゆとりを持って暮らせるまちづくりとし、それぞれの地域で培ってきた歴史や文化を大切にする郷土愛学習を進めながら、新市で新たな文化を創造していくことができる生涯学習や青少年の育成、男女がお互いの特性を認め、尊重し合えるまちづくりを進めることとしております。
具体的には、@学校教育の充実として、ゆとり教育を活用し、様々な体験の場を創設することによる後継者育成と人間性の醸成、児童・生徒の基礎学力の向上、ふるさと教育の充実、子どもたちが安心して活動できる教育環境づくり、37ページに移りまして、A生涯学習の充実として、新市を担う人づくりプログラムの開発・充実、生涯学習拠点の整備、B青少年の健全育成として、青少年の育成に地域が責任を持つという意識の醸成、学習機会や話合いの場の拡大、若者を主役に据えた文化の醸成、C地域文化・スポーツの振興として、個性的なイベントなどの多様な文化活動の推進、新たな文化の創造、誰もが楽しめるようなスポーツの普及・推進、指導者等の養成と生涯スポーツの振興、D男女共同参画の促進として、男女が共に生きがいと誇りを持ち、責任を分かち合える社会を構築することとしております。
38ページをお開き願います。 (5)安心と生きがいを育てるまちでは、サブタイトルをだれもが健康で生きがいを持って暮らせるまちづくりとし、保健・医療、福祉の充実や防犯・防災対策により、誰もが生きがいを持ち、安心して暮らせるまちづくりを進めることとしております。
具体的には、@保健・医療の充実として、地域中核病院の整備促進、保健・医療・福祉の連携による総合的なサービスの充実、A社会福祉の充実として、住民参加による地域福祉活動の推進、行き届いた福祉サービスの提供、子育て支援体制の確立、バリアフリーによる環境整備の推進、B消防・防災、防犯対策として、消防・防災、防犯の体制と機能の整備・充実を図ることとしております。
39ページに移りまして、(6)工夫と参加で創るまちでは、サブタイトルを行財政改革を進め、住民と共に創造するまちづくりとし、行政と民間の役割分担を図りながら行政組織のスリム化を実現し、行政サービスの維持向上に努め、「住民自治」の意義を確認しあいながら、住民と行政の新たなパートナーシップを構築し、住民本位のまちづくり、住民と共に進めるまちづくりを行うこととしております。
具体的には、@個性あるコミュニティづくりと活動への支援として、自主的な取組みや個性的なコミュニティづくりへの支援、自己決定・自己責任に基づく地域づくりの推進、住民、NPOなどによる個性的で魅力ある地域づくりの支援、A住民参画の推進として、地域審議会の設置、情報公開、政策評価、住民意識調査、懇談会等の実施、B行財政の健全な運営として、事務事業の見直し、行政と民間の役割分担による民間の能力の活用、政策評価システムの確立、Cまちづくりのための職員の育成として、新市のまちづくりを担う専門的で高度な知識をもった人材の育成を計画的に行うこととしております。
40ページをお開き願います。40ページから46ページにかけては、4新市まちづくりの戦略的施策として、ただいま説明いたしましたまちづくりの基本的方向6項目について、具体的な施策を図式化しております。
41ページでは、(1)自然と魅力あふれるまち実現のための施策として、自然環境対策の充実強化、資源のリサイクル促進、自然エネルギーの導入促進、観光・レクリエーション、グリーンツーリズム、エコツーリズムの推進を掲げております。
42ページでは、(2)活力と豊かさを育てるまち実現のため施策として、農林業等地場産業の振興、農林業と連携した新たなビジネスの創出、商業(商店)の活性化、魅力的な市街地の整備、資源リサイクル、エコタウン事業の推進と起業化、企業誘致を掲げております。
43ページでは、(3)ふれあいとつながりを創るまち実現のための施策として、情報通信ネットワークの整備、情報・通信基盤の整備、遊び心や潤いのある空間の整備、快適な生活環境の整備、農地・森林の公益機能の維持保全、下水、ごみ処理施設の整備充実、公園・緑地・水辺空間の整備を掲げております。
44ページでは、(4)郷土愛とゆとりを育てるまち実現のための施策として、地域の特色を生かした学校教育の推進、多様な学習機能の集積、地域文化活動の推進、地域文化の伝承と若者文化の創造、交流活動の促進、文化交流活動(地域内外・国際)の推進、生涯学習・生涯スポーツの推進、男女共同参画社会の形成を掲げております。
45ページでは、(5)安心と生きがいを育てるまち実現のための施策として、保健・医療・福祉の連携強化、福祉サービスの充実、子育て支援の充実、救急医療・消防防災体制の充実・強化を掲げております。
46ページでは、(6)工夫と参加で創るまち実現のための施策として、自主的な地域自治活動の促進、住民参画システムの構築、情報公開の促進、スリムな行政組織の構築、施策の評価システムの確立、行政コストの縮減。安定的な財政運営を掲げております。
47ページから49ページにかけては、総合計画にみる基本理念・将来像・基本的方向・戦略的施策について、鹿角市・小坂町両市町の総合計画から抜粋して載せておりますので、参考にしていただきたいと思います。
以上、協議案第12号新市将来構想(案)の説明を終わりますが、幹事会、小委員会での議論を通じて、「概して総花的であり、太い柱、バックボーンになるものが欲しい」、「合併によって得られる相乗効果を具体的に」というご意見を頂戴しておりますので、その辺も含めてご協議、ご提言いただければと思います。
(佐藤会長)ただいま協議案第12号の説明が終わりました。この協議案つきまして、ご質問、ご意見等がございましたらご発言願います。
(阿部佐太郎委員)今、説明いただきましたけれども、大変、恐縮でございますが前回のことに若干、戻らせていただきますけれども、市民の分配所得についてこの前、質問して納得したつもりだったのですが、27ページの「県の市町民分配所得の推計によると、本地域の市町民分配所得は増加傾向を示し、平成7年〜12年の5年間に2.09%の増加を示しています。」これによって17年、22年、27年、32年を推計しておりますが、まず一つは7年から12年の5年間はこのままでよろしいのか。つまり7年を基準にして8年から12年までの5年間にならないのか。それから、この資料の13ページですが、産業別の市町内純生産額の平成8年から12年まで約100億落ち込んでいますね。それから市民分配所得につきましても8年度から12年度まで5ヵ年で62億5千600万落ち込んでいる。パーセンテージにすると5.7%。9年度から12年度まででも51億円落ち込んでいる。同じく4.72%。10年度から12年度まででも16億円。同じく1.62%。11年から12年度の一ヵ年でようやくプラス2.09%、20億円回復したわけですけれどもトータル的に8年から5年間でマイナス部分が129億、プラス部分が20億でマイナス109億円になるわけですが、これでもこの5年間で2.09%鹿角の市民所得が増加するという判断はどこから出たのかと、どうしても私は納得できないのですけれどご説明できるでしょうか。
(佐藤会長)ただいまの発言ですが、協議案ではございませんが今の質問に対してご説明願います。
(佐藤事務局長)これにつきまして、この推計の支援業務をしていただいている委託業者にも前回も指摘がありましてお話いただいているのですけれど、こういう表現をしたことについての明確な根拠をいただいていませんので、もう少しお時間をいただきたいと思います。確かに今、言われましたように傾向という部分でいくと下がっている。ある一年だけ上がっている状況でありますので整合性という部分で疑問があるかと思われますのでもう少しだけお時間を下さい。
(阿部佐太郎委員)市民に分配所得が5年後、15年後このようになるのだと示したいのはわかりますけれど、やはり現状を踏まえた数値を我々が認識しておかないと、バラ色を示して後でまずかったというわけには私はいかないと思うのですよ。私ばかりではなく、市民全体がこの5年間市民所得が上昇しているのだという認識がないと思うのです。私たちが市民に説明するために私自身が納得しなければならないということで次回までになんとか説明できるようにして下さい。
(佐藤事務局長)今、お話ありました平成7年から12年までの5年間という表現につきましても併せて確認、検討いたしましてご報告したいと思います。
(佐藤会長)それでは協議案第12号についての質疑をお願いします。
(角委員)学校教育の充実ということで36ページにある部分に関連しての意見と質問を致したいと思います。完全週5日制がスタートして2年目に当たるわけですが、私も実際PTAに携わる人間として学校の現場、そして子供達の話を聞いておりますが、完全5日制ゆとりの教育を目指した制度を政府が考えたわけですが、完全5日制による弊害がここに来て随分出ているというふうな感触を持っております。まず、一つにはこの資料の中にもありますように核家族化が進んでおります。従いまして、一組の夫婦が子育てをする場合において共稼ぎが止むを得なくなるわけでして、子供達が逆に土曜日、日曜日、親の面倒になることができない。そういうふうな問題が一つあります。それと、学校教育におきましてはカリキュラムが非常にハードなカリキュラムになっておりまして、実際には地域文化、地域との交流というようなことを提唱しておりますが、そのような「ゆとり」の時間が逆に持てなくなり、様々な学校行事においては、仕方なく行事を取り止めるというような現状もあります。このような学校5日制の弊害を行政の方々が、どれくらい現場のことを認識されているのか、その辺をもう少し考えていただきたいというのが一つであります。
もう一つは、来年度から高校においては入学校を希望する場合の学区が取り払われます。
今、現状でも鹿角から優秀な人材が県都を目指して勉強に出向く、また、スポーツの優秀な選手が鹿角を離れてレベルの高い学校を目指しているというふうなのが今、現状でもあるわけでして、今後、学区が取り払われた場合には、そういう傾向が更に顕著に出るのではないかなと私は考えております。そこで鹿角郡市内では現在、3校の高校がありますが、やがて将来この3校の高校がどのような形で存続していけるのか、その辺のところをお聞かせ願いたいと思います。お願いします。
(佐藤会長)これは、担当に聞かせていただきたいというのではなく、皆でどのようにしていくかという話合いになるのではないかと思うのですが、高校のいわゆる存続の仕方というのは県の教育委員会の方でいろいろと検討、協議されていることだと思いますが、地元の方でもこうやったほうがいい、こうするべきだという声はどんどん出していったほうがいいのですが、この場で仮にどういうふうにしていくかというのはちょっと難しいかなという感じがいたします。学校の5日制に関しても地元の人たちの中で今の状態がどういうものであるのかというお話はありましたが、そのことに対しても皆で、果たしてこのままでよいのかということはこれから話合いながら改善していくものは改善していく、というふうな感じで進めていった方がよいのではないかと感じております。これに関してどなたかご意見ございませんか。
(川口委員)鹿角3校の具体的なお話がでたわけですが、やはり少子高齢化という現実的な数値が予測できるわけで、そのなかで皆さんも果たして将来、どういう位置付けで存続がどうなるのか、これは地域にとっては大きな問題だと思います。やはり、どんどん出て行くのではなくて、魅力ある学校をつくってよそからも連れて来るようなそういう県立高校ではありますが、そうしないと生き残りは難しいと思います。
県立高校でありますが、その地域にとっては大変大事な高等教育機関でありますので、この計画のなかでそこまで触れるのかどうかその辺は議論が必要だと思います。
(佐藤会長)協議案としてここで触れるべきかどうかということですが。
(奈良委員)例えばですね、3校の学校の選択の関係ですが、保育園に例えれば、認可保育園の場合、保護者が保育所を選ぶ。そして、自分の生活に合う保育所に通わせてよい時代です。前は地域を区切って学校のように分けてやっていた。去年からですか、保護者が選べるようになっていますが、施設も競争しなければいけないし、内容も競争しなければいけない。それから、生活との折り合いも高めていくというような関連が出て来ておりますので、高等学校の 県が決めたことは、全く無視はできないのではないのかということもいいながら、そういう傾向があることに対して、私どもはどう考えるかということは、一度幹事会などにおろしていただければと思うのですが。
(佐藤会長)幹事会等で検討していただきたいということでよろしいですか。
(角委員)重ねて補足させていただきますが、まず、スポーツ振興という面から考えましても、私が思うのに、より強くなりたい、より高いものを目指すスポーツ選手は、やはり、それなりの環境を目指して自分の進路を決定すると思うわけです。そうした時に鹿角の高校3校のなかで、そういうふうな特色ある高校としての方向性を見出していかないと優秀な人材が鹿角から流出してしまうのではないかなというのが私の懸念でございます。また、進学を目指す者におきましても、既に北鹿地区の高校におきましては学校5日制を無視しまして土曜日出校が常識になっております。また、学区が取り払われることによりまして、やはり、よりレベルの高い進学校を目指して子供達はそれを目標として、ややもすれば鹿角から流出する可能性があると思います。その辺を鹿角3校の高校の存続を考えた場合に、やはり特色ある魅力ある学校を創り、学校の立地を是非ともお願いしたいと思います。
(佐藤会長)ただいまの意見を来月の幹事会で検討していただきたいと思います。
ほかにございませんか。
(池田委員)前回の修正案が出ていますけれど、修正案を出している一枚の紙と、ここ(新市将来構想(案))に書かれている内容が変わっているところがあるのですけが、修正案通り書かれていないのは何故なのか。修正案として出された目的は何なのか。修正案の文章の内容が変わるということ自体おかしいのではないかと思うのですがその辺はどうなのですか。
具体的に言うと、19ページですが、この前も話したのですが「観光消費額が平成14年はやや持ち直したものの減少傾向である」ということですが、私はそうでないのではないかということがひとつあります。また、その他に「十和田・八幡平への年間の観光客数は約300万人と横ばいで推移していますが、今後は中心街への経済的な波及効果を誘導することに結びつけなければなりません。」と修正案に書かれているのですが、こちらの方には(新市将来構想(案))は書かれていないですね。例えば、修正案というのは、どういう意味で出したのか。例えば修正案のなかで中心街への経済波及効果を誘導するというのは中心街というのは何処を意味するのか。これをちょっと説明お願いします。
(佐藤事務局長)お答えします。中心街と申しますのは、例えば、温泉であれば八幡平・湯瀬・大湯、観光施設であれば例えばマインランド・鉱山事務所・康楽館、そういったものを指しています。
(池田委員)昨日、私の方では議員の全員協議会みたいなものを開きました。この文章を見て、小坂町のインパクトがちょっと薄いのではないかという感想を持った委員が多数おりまして、もう少し平成
13年度から10年間の総合計画を立てているのだから、それを取り入れたなかで考えてもらえないのかという発言もありました。そういうことからして、もう少し考えていただきたいと思います。ただいまの中心街の問題ですけれど、温泉とかマインランドを中心とするとなれば、ちょっと変ではないかと思います。
また修正案のなかに34ページですけれども「農業もまた、家畜排泄物や生ごみなど有機性資源から作られる有機質堆肥の活用など循環型社会を目指します。」とあるのですが、小坂町では生ごみの事をやっていますけれど、これを今度、鹿角市さんの方でもやるというので書いたのか、その辺はどういう考えなのですか。
(佐藤会長)まず、最初の問題ですが、小坂の協議会で話されたものは具体的にどういうものがあるか話していただければ、非常に事務局の方でも取り組みやすいと思うのですが。
(池田委員)具体的な話はちょっと出なかったのですが、この文章ではインパクトが薄いのではないかという発言がありまして、大多数の人が感じているということですし、それと確かにたいへんよくまとめられているのですけれど将来像としては、進めなければならない、努力しなければならないということで、将来像が将来像といいながら見えてこないという発言がありまして、もう少し具体的な考え方も出していただいてもいいのではないかという話もありました。それと39ページですが、@とAを逆にしてAのほうが先ではないかと思います。「住民参加の促進」の方が先ではないかという発言もありました。この辺はどのように考えていくのか皆さんからもご意見をお願いします。
(佐藤会長)事務局の方からも説明ありましたように小委員会でも幹事会でも、少しインパクトが欠けるのではないかというふうなご意見があったようです。この協議会でそういう面は補う意味で、発言とか具体的な提言をしながらインパクトのあるものに仕上げていっていただきたいとういうことをお願いしてきたわけであります。どうかひとつ遠慮なさらずに、こういう面が足りないなというところは補足いただいて、話し合うのが協議会の本質であると思いますので、どうか協力お願いしたいと思います。
後に話した39ページの「住民参加の促進」を先にしたほうがよいのではないかというご意見でございますが、どなたか発言ございませんか。
(奈良委員)私は、「工夫と参加で創るまち」という前提でこういう順序にしたと思うし、コミュニティが住民参加の促進となれば、こういう順序でしょうがないのではないかと思います。順番を変えると箱で囲った部分の順序がひっくり返るということになりますし、それなりに研究されて位置付けがなっていると思うので、私は妥当ではないかと思います。
(栗山委員)この順番に関しましては、おそらく事務局の資料としてのあくまで順番であって 優先順位とかの意味はないと思いますので、逆でも別に構わないと思いますし、あくまで資料のセクションの@、Aという書き方だと思うので、そこは問題にすることではないと思われます。
(池田委員)議会での意見として出たのだから私はそう話しをしたのであって、皆さんがそれでいいということであれば私の方はそれなりに理解させていただきます。
(阿部佐太郎委員)非常に自立と連携から順次まとめられて、小委員会のなかでは、総花的ではないかとかいろいろな意見が出されたということですけれど、私は、これはこれとしてきちんとすみずみまで考えられたのかなという気がします。ただ小委員会の意見でも示されたように私も市民にパッと分かり易くするためには、3つか4つにまとめてこの新しい市が、この4つだけは確実に推進していくのだよというなんか表現が必要なのかなという気がしますけれど。さらに小委員会なり、幹事会なりで検討してもらいたいと思います。
(佐藤会長)小委員会、幹事会もそうですが、この協議会の委員の皆様から具体的なものを出していただきたいというふうに思いますが。
(阿部佐太郎委員)やはり鹿角市・小坂町がこれまで取り組んできた例えば、観光、リサイクルこういったものは全面的に出していく。それから、この農地を、何処へも逃げていかない農地をやはり活用しなければならない。そして、やはり、これからの厳しい時代を超えていくためには行財政改革をやはりもっともっとシビアにしていかなければならない。こういった4点ぐらいは全面に押出していかなければならないのではないかなという気がします。
(佐藤会長)亀田委員。何かありますか。
(亀田委員)前回の協議会でも話がありましたが相乗効果ということで、鹿角市の良いところ、小坂町の良いところ。それぞれ引出すということですけれど、実際、この中に全部載っているのですよね。だとすれば事務局の説明のなかに例えば、(1)の「自然と魅力があふれるまち」を説明した場合にAの「観光・レクリエーションの振興」なんというのは、鹿角市はマインランド、小坂町は鉱山事務所とか、その小坂町とか鹿角市を入れて説明すると聞きやすく、鹿角市の良いところ、小坂の良いところというような聞き取りできると思うので、説明する段で工夫していただければいいのかなと思います。
(秋本委員)一番後の資料ですね、総合計画を比較した資料ですけれど。小坂では戦略的施策ということで、ここに掲げているわけなのですが、これをもっと強調してもらえないかなということもありまして、そのことがもっとこの中に書かれていてもよいのではないかということです。
(佐藤会長)小坂の委員から積極的な意見が出ましたけれど、ほかにございませんか。
(阿部節雄委員)35ページですが、交通網の整備であります。県北地域は空港を始め高速道路のいわゆる高速交通網が整備されておりますけれど、しかし、それに接続する基幹道路なり、あるいは地域道路網の整備が遅れているように思うわけです。当地域はいうまでもなく国内有数の観光地でございます。地域道路網の整備の進展によって観光産業を軸にした地域経済の波及効果が大きく期待できるものだと思うわけです。今、確かに国は深刻な財政の実態にあるわけですから、今後の公共事業は抑制されるという厳しい環境にありますけれど、やはり道路整備は地域経済の発展を図る上では不可欠なものである。こう思います。そのような観点からその構想なり、あるいは新市の建設計画において、その必要性と具体策をもっと前向きに強い表現にしてほしい。こう思うわけですがいかがでしょうか。
(角委員)私も今の阿部委員の意見に賛成でございます。今年8月、知事が小坂町康楽館におきまして、「とことんトーク」という我々一般人と話を交える機会がありましたが、鹿角市側のパネラーから同じような観光振興のためには、もっとアクセス道路網の整備が必要というような意見が出ました時に、知事はこういう答弁をしました。「今は道路を造れば人が来る時代ではない。もっと充実した内容をそれぞれが考えて迎え入れるべきだ。」という意見を確か、したと思います。私は随分、意に反するなと考えたわけです。私も鹿角、この十和田八幡平国立公園を有する鹿角はまだまだ道路網の整備が不完全だと思います。是非とも新市将来構想として観光を推進するにあたっては、道路網の整備は不可欠だと思いますので、より一層のそういう計画をお願いします。
(阿部節雄委員)次に国際交流と地域交流についてお尋ねしますが、36ページと37ページお開きいただきたいと思うのですが、(4)のところに「郷土愛とゆとりを育てるまち」Cに地域文化・スポーツの振興のほうに国際交流や地域間交流ということで一行だけ記載されておりますが、これは、むしろ35ページの(3)の「ふれあいとつながりを創るまち」こちらのほうに設けるべきじゃないかという気がします。今、小坂町さんと鹿角市では中国を始めハンガリーあるいはフランスなどの都市と姉妹提携あるいは交流都市として定期交流を勧めております。国際交流の実績としては全国的に誇れるものがあると思います。今後、更に充実と発展を図るのであればもっと積極的な取組をしてよいのではないかこう思いますが、いかかでしょうか。それから、教育・文化の振興対策として地域間交流の推進が重要な課題であると思います。特に旧南部藩として、また、あるいは今後の北東北3県の合併等を考えた場合にかづの地域というのが秋田、岩手、青森等の中心に位置するというようなことで近隣市町村との隣県交流を試案とした構想があってもよいのではないか。こう思うのですが、その辺いかがでしょうか。
(佐藤事務局長)今の国際交流、地域間交流つきましては、(3)の方の内容からいきますと、交通の整備、情報通信の整備という括りにしたところちょっと入りきらない面がありまして(4)の方の「郷土愛とゆとりを育てるまち」の方へ取り上げた経緯がございます。ですから、今、阿部委員から言われたように(3)の方でないかと言われるとそうではないといいきれない部分も確かにあります。
(佐藤会長)ほかにございませんか。
(角委員)17ページになりますが、少子高齢化への対応(2)の最後の行2行になりますが、「今後、このような状況に対応するため、より一層の専門的な人材確保と財政的な基盤づくりが求められます。」と結んでおりますが、高齢化対策、福祉対策については専門的な人材、財政的な基盤というのが私の目にも見えるわけですが、少子化対策について、何かしらこういうふうな専門的な人材及び財政的な支援。小坂町としましては出会い、ふれあいの場という事で年一回、湖上遊覧で男女をカップリングさせるということをやっておりますが、そのような事業が鹿角市側では行われておりますでしょうか。
(佐藤事務局長)そういうカップリングに関しましてですね、湖上遊覧というそういうイベント的なものはないですけれど、結婚相談員という方を置いており、そうしたカップリングに適切かどうかはわかりませんけれど、そういう対策的なことはしております。
(佐藤会長)湖上遊覧というのは、なかなか良いアイデアですね。
(角委員)結婚適齢期の男女を、やはりそういうふうな外部からも応援して是非とも結婚に導いていただいて、将来は子供を設けてもらうというふうな行政的な何かしら支援策をとっていただかないと少子高齢化問題、福祉の方ばかりに目がやや行きがちなわけですが、言葉は悪いですが福祉は生産性ございません。やはり若い活力、これから生産性を上げてくれる子育てのほうをもう少し具体的な支援策を将来構想として是非とも盛り込んでいただきたいと思います。
(佐藤会長)その他にありませんか。
いろいろなご意見をいただきました。ありがとうございます。ただいまのなかで学校教育から始まりまして少子化対策、あるいは小坂の重点事項の要望など、それらを次回までに修正案を提出していただいて、小委員会、幹事会で話して検討いただきたい。ということでよろしいですか。(はいの声)
それでは、そのように致します。
続いて、協議案第13号「新市将来像ついて」説明願います。
(佐藤事務局員)協議案第13号「新市の将来像」について説明させていただきます。
新市将来構想(案)30ページをお開き願います。
新市の将来像につきましては、合併することにより目指すべきまちの姿を端的に表現しようとするものでございます。
A4版の1枚もので、新市の将来像(案)をお手元に配布しておりますが、@十和田八幡平に抱かれたやすらぎと活力のあふれるまち、A歴史・文化・自然が彩る環境共生都市、B十和田八幡平に抱かれた躍動する都市○○、C十和田八幡平に抱かれた安らぎのまち○○ BCの○○には新市の名称などが入りますが、十和田八幡平と自然・環境をキーワードとして4つの案を提示させていただいております。
これら4つはあくまでも案ということでございまして、皆様にはこれらにとらわれることなく、自由な発想でご意見をいただければと考えております。
一つの完成した文章としてではなくともこの言葉は必ず入れて欲しいとか、キーワードでも結構でございますので、ご教授をいただきたいと思います。小委員会での主な意見と致しましては、地域理念として十和田八幡平という言葉は欠かせないのではないか。あるいは、鹿角地域の特徴である歴史・文化・自然こういったものも外せないのではないか。また、全体のイメージとして将来に向かって進んで行くという強いイメージが必要なのではないか。そういった意見が出ました。
(佐藤会長)委員の皆様からご意見をいただきたいと思います。
(栗山委員)その小委員会でも、ご紹介いただいた通りですが、十和田八幡平という言葉は欠かせないということです。やはり今回の小坂町と鹿角市が一緒になるという一番大きな利点は十和田湖と八幡平が一つになれる。全国的なイメージとしまして十和田湖は青森県、八幡平は岩手というふうによく言われています。今回の合併がもし成功するということになれば十和田八幡平を有する行政地域になれるということで十和田八幡平というのは合併の意味からしても欠かせないと思います。
(佐藤会長)ただいま、「十和田八幡平」を全面に打ち出すべきというご意見ですが、他にありませんか。
(奈良委員)実はこの前、10日に小委員会がありまして、小委員会での主な意見ということで書かれておりますけれど、表現を字数においてだらだらだらとするのは、好ましくないのではないか。ある程度まとめてインパクトがある表現にするというようなことは話し合っております。したがってそういう捉え方でいくとどのようなものになるのか委員の皆さんから出していただきたいと思います。「長さとしてはこの程度でよいのではないか」とか「新市の名称は必ず入れなければならない。」「新市の名称はいらない」だとか。
(角委員)事務局の説明でこれは確立されたものではないという前置きがあったのですが、これを見ますと@とB、Cに抱かれたという表現が3つも使われております。これほど抱かれたという語句を使うこと自体、私はある程度、自分達の置かれている環境に自画自賛して、それで満足しているのではないかなという気が受けるわけです。もっと外に攻めるような力強い表現が是非とも新市将来構想のなかには一語入れていただきたいと思います。
(阿部佐太郎委員)今、奈良さんがお話されたように、例えば、大曲の花火、りんどうの安代町、全く短くてインパクトが強いです。そういったものを欲しいのですけれど、では何かと言われると、インパクトの強いものがまだ、出てきませんけれども。一つの話題にしていただいたらいいと思います。
(池田委員)ここまで4つ挙がっているのですけれど、この中から一つ選ぶということですか。
(佐藤会長)先程、説明があった通り、これは、あくまで案であってこれらにとらわれないで、こういうのがよいのではないかというのがあれば大いに歓迎いたします。
(池田委員)4つの案を出しているので、これを一つに絞るということなのですか。それとも、その他に良い案があればそちらになるかもしれませんが、将来像案としては一つに絞っていこうということなのですね。
(佐藤会長)そうです。
(池田委員)新市の名称も一つに絞ると。
(佐藤会長)いや、新市の名称を一つに絞るのではなくて、将来像というものを一つ掲げようではないかということで、幹事会、小委員会でも意見が出たのだけれども、そういうふうなものは最終的には協議会で話し合うということで、今、議題に上っているわけでございます。
(池田委員)B、Cの案は最後に付く言葉が新市の名称などということになれば、新市の名称を含めたなかで考えて下さいということなのですね。
(佐藤会長)新市の名称というか、将来像のなかに「鹿角」とつけたのでは、現時点ではこれはちょっとまずいのではないかということで〇〇にとしたのであって、私もそれでよかったのかなと思っております。これは新市の名称をつけなくても、一つ将来の都市像としての、いわゆる力強さとか、いろんな形の言葉があるのではないか。あえて新市の名称をつける必要もないです。
(阿部節雄委員)実は( )に新市の名称等とするということですが、会長が言われたとおり、例えば、Bであれば「十和田八幡平に抱かれた躍動する都市鹿角」となります。これでは、やはり現時点では抵抗があるのではないかということで意見が出ております。ですから、もっともっと、こちらの合併協議が進んでいって新市の名称が決まるというか、どういう名称を付けるか、それによって変わると思います。ただ他の自治体の例を見ると、自治体の名称が付いているのが、かなり多いです。ですから事務局ではここに新市の名称等を入れるのは、入ればいいなという期待感をもってしたと思います。
(栗山委員)今、〇〇のところに新市の名称がという話がありました。例えば、新市の名称が十和田八幡平市となった場合はBに当てはめるとCでもいいですが、十和田八幡平に抱かれた躍動する都市十和田八幡平になってしまうわけですね。現時点でどこまでこれを確定するのかわかりませんが、やはりそういうところも考慮していただければとふと気がつきました。
(佐藤会長)新市の名称はやはり法定の協議会へ移行してからの話になると思うのですが、ただ名称が決まった場合に、これは入れるのだということで、その前文は話し合っておいてもよいのではないかということで協議していただいております。
(角委員)前回の委員会の時にも、申したと思うのですが。今、やはり青森県の十和田市と十和田湖町が同じような作業を進めております。そのなかで、もう既に新市名を十和田湖市としようじゃないかという気運が随分高まっております。是非とも、我々地域には十和田湖が半分あるわけですから青森県に遠慮することなく、この十和田湖という十和田という強いネームブランドを将来の新市には私は入れてほしいと思います。
(佐藤会長)新市名でなくて一つ都市像のほうの意見をいただきたいと思いますが。
(川口委員)BC、これが例えば〇〇が十和田八幡平という特色を出して、市でもまちでも鹿角でも語呂はよいですよね。じゃあ例えばAがありますが、Aのなかで「歴史・文化・自然が彩る環境共生都市」とありますが、例えば名前が十和田八幡平市になったとすれば、環境共生都市十和田八幡平市。この2つのインパクトは強いと思います。この辺まで絞っていただければ、あと新しい市の名前といわゆる語呂合わせと言いやすいようなインパクトの強い名前というのが自ずと決まってくると思いますので、あえてここで絞り込まなくてもいいのではないか、新市の名前と一緒にセットで考えていくということで。
(佐藤会長)そういう案もございますが、委員の皆様いかがですが。(「いいです」の声)
それでは、新市の名前と一緒に将来都市像も合わせて考えていくというふうなことにいたしたいと思います。
(佐藤事務局長)資料の30ページになりますが、新市の将来像というところが全く空欄のままでサブタイトルの「自立・協働・連携による『新しいまち』の創造をめざして」というだけに止まることになります。その辺のところをご確認させていただきたいと思います。
(奈良委員)今、ご意見があったこと、それから新市の将来像の案。この中身を相当尊重してそして名称との関連で、こうなった場合はこうなる、こうなった場合はこうなるというようなことを2つくらいに次回までに整理していただくということでどうでしょうか。もし、十和田八幡平市になった場合はこうです。もっと違う名前があった場合はこうです。というくらいに整理していただくという具合で、今ここでまとめるといっても大変でしょうから。
(佐藤事務局長)この場で最終決定ということではなくて、5回目、6回目の協議会が予定されておりますので、それまでの期間はまだ猶予あります。
(阿部佐太郎委員)事務局案というより、任意協議会の皆さんに宿題としたらよろしいのではないでしょうか。
(奈良委員)小委員会はどちらかというと、もう少し和やかですから、何かもっといろいろな話が出るような感じはいたします。
(佐藤会長)今までのいろいろな意見を踏まえて、幹事会、小委員会でよろしくお願いしたいというふうに思います。
(佐藤会長)続いて、「その他」となっておりますが、委員の皆様から何かありませんか。
(池田委員)合併の協定基本項目についてお聞きしたいと思います。一つは合併の方針についてはどのように考えていますか。対等合併なのか吸収合併なのか、その辺ははっきりしていただきたい。それから合併の期日、これは定まっておりましたけれど、確認事項です。新市の名称、これは今、話し合っていましたが。それから新市の事務所の位置、財産の取り扱いをどのように考えていますか。それと来年は私の方の選挙ですが、再来年は鹿角市の選挙となっております。選挙の取り扱いはどのように考えていますか。それから、確かなことではないですけれど10年後の考え方をどのように見ているか。聞くところによると、10年後はまた2段階方式で合併するというような話も聞かれるので、その辺はどのように考えているかということを合併協定の基本項目として確認させていただきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いします。
(佐藤会長)今の項目の中身は、法定合併協議会で話し合うことが大部分であると思いますが。
(池田委員)それは、それでいいと思いますが、法定協議会の前に決めておく事項もあると思います。今の質問事項のなかに。
(阿部節雄委員)この問題は今ここで議論するのではなくて、私も今日確認しようと思っていたわけですが、今は任意協議会なわけです。新市の建設構想と財政シミュレーション以外のものも踏み込むのか。ここをやっぱり、きちんと委員会で決めなければならないと思います。ですからそれが出ない限り今の質問の議論をするのは適当ではないと思います。大館の方の一市三町の任意協議会では基本5項目に踏み込むということにしたわけです。それは、会長、副会長の間でいろいろ意見を調整していただいて、どういう方向でもっていくかということをまず示していただいて、この委員会全体で協議する。こういうのが一番ベターじゃないかなと思います。
(佐藤会長)私と副会長でどこまで踏み込んで、次の協議会に協議案としてだすかということを協議しますので、お任せ願いたいと思います。
(池田委員)実はこの項目については、既に大館の方では任意協議会でやられております。だから、これが決まらないで例えば法定協議会に入ったとなった場合ですね、どこかの町みたいにうちのほうに馴染まないと言って法定協議会が壊れるというようなことになるので、やはり可能な限り議論点を詰めておいて法定協議会に入っていくのが必要だというふうに考えます。これは、やはり早く決めておいて、やっぱりやるべきではないかと私は考えておりますが。いろいろ巷では、いろいろな話が聞こえて来るので、きちんとした対応をしておく必要があると思います。
(佐藤会長)次回までに副会長と協議いたしましてここまで踏み込んで協議したいということを皆さんにお諮りしますので、その時はよろしくご審議いただきたいと思います。
(池田委員)次回の予定はいつですか。
(佐藤事務局長)今のところの作業の進み状況もありますけれど、11月の中旬までには開催したいと考えております。
(佐藤会長)ほかにございませんか。
(池田委員)それが、最終回ですか。
(佐藤会長)まだです。
(池田委員)12月議会前にはもう一回やるということですか。
(佐藤事務局長)全部で6回の協議会の開催を予定しておりまして、今、申し上げました通り5回目は11月の中旬までにやるということで、最終の協議会につきましては12月の上旬議会前には開催したいというスケジュールで考えております。
(佐藤会長)ほかにございませんか。
(奈良委員)8月に魁新聞だと思いますが、「自治体結ぶイントラネット、情報網整備を急ぐ合併も後押し」というような夕刊記事で載っておりました。これを見てみたら地域のイントラネットをつくる整備事業のために国、県が補助の対象として、16年度までとなっているので今、合併があるために駆け込み要望が相次ぐというような記事でした。もし、合併の一定の地域があって、後押しになる支援事業であれば、起債なんかも有利ですし、合併しない場合は3分の1だけれども合併する条件があれば2分の1まで落とす。かなり大きな事業のようなのですけれど、具体的に見てみると本県からは大館・比内・田代・小坂町の合併協議会が云々という記事があって、聞いてみれば大館市で申請する段階に来ているというような情報もあるわけです。もし、この事についておわかりの方があればお伺いしたいなと。もし、今日わからなければ、この次でもいいです。片側ではそういうことでイントラネットを使って進んでいる。我が方には小坂町との関係は広域行政組合もあるわけですが、いずれこのままで推移していくと小坂さんは大館の方ともイントラネット、鹿角の方ともイントラネットとなれば大変なことだと思うので事業の取り組みのことがわかっておられればどなたかお聞きしたい。もし、合併の施策として進めているとすれば県の支援室ですか。例えばご指導とか連絡とかそういったものもあっても良かったのではないか。いずれ8月の記事ですから、この委員会は7月に発足しているわけです。その辺の事情もあったかと思うのですが。事業そのものをやらないというなら別ですが、もし、そういう背景があるとすれば、必要だとする背景があるとすれば検討しておく必要があるのではないか。こう思ってお伺いしているのです。
(川口委員)イントラネット基盤整備事業ということで、役所間は町の中の役所間、学校を含めて、これは13年度でとりあえず町の方は終わっています。総務省の補助事業でやりました。
それとセットで子供達のコンピューターとか、それも全部、更新終わっています。今回、大館との関係は、例えば大館と小坂、大館自体もまだ遅れているそうです。大館は是非やりたいと。そして、合わせて大館小坂間、大館田代間、大館比内間、そういう相互的、定期的に繋げるようなイントラネット整備事業を考えておるようです。うちの方も今、将来どういう形になるのかともかくとして、大分お金のかかるようなケースもあるし、内部で検討して身の丈にあったような第一次のイントラネット整備事業にあたっていますので、これから、鹿角市を含めてですが、これはまだ、はっきりした方針は出しておりません。ただ大館の方から是非、今回、一緒にやらないかという方針は来ています。
(木村総合調整部長)今、おっしゃいましたように各町の公的施設、これを光ファイバーで結ぶという計画でございます。大館市さんは役所の中のパソコンの整備がちょっと遅れているということで、今回地域イントラネットの事業に手を挙げたということになっています。
(奈良委員)それで、わかりましたが、ただ問題はですね、合併が後押しになるとか、これをやることによって合併が促進されるとか。しかも年次が16年度までです。ということになっているとすれば、必要性の問題が当然ですけれども、合併すれば2分の1になりますよ。そういう背景があるとすれば町村が独自に3分の1やってしまうと合併するときにそちらは除外されるのかというような疑問点は残るわけです。できれば、県の支援対策室の情報をお聞きいただきながら、やはりこの計画のなかで載せる必要があるのかないのかということを検討していただいたほうがいいのではないか。こう思っています。
(佐藤会長)ほかにございませんか。
ないようですので、以上をもちまして、本日の案件はすべて終了いたしました。
長時間にわたり慎重な審議ありがとうございました。誠に的確なご意見をいただいて感謝いたしております。他に、特になければ議長職を解かせていただきます。
どうもありがとうございました。
(木村総合調整部長)委員の皆様には大変お忙しいところご出席いただき、ご協議賜りまして厚くお礼申し上げます。これをもちまして、第4回かづの地域任意合併協議会を閉会させていただきます。
なお、第5回の協議会は、まちづくりにおける重点プロジェクト等についてご審議いただく予定としております。以上で、第4回協議会を終了いたします。
|