5、おわりに
 一時期144メガヘルツ帯は、この片田舎の鹿角市でも、入る隙間がないくらい電波帯が混雑していました。そして、この電波帯はあまりにも使用範囲が狭くもう満杯だと言うので、多くの人が430メガヘルツ帯に移動したものです。
 旅好きの我が家においてこの144メガヘルツ帯は、走る先々でローカルの局長さんから道案内やら観光案内をいただき、楽しい思い出をたくさん作らせていただきました。特に筑波万博や大阪で行われた花博の時は電池が間に合わなくなるくらいフル操業したものです。しかし、現在は、悲しいことに、もう満杯だと言われていた144メガヘルツ帯でも使用している人がほとんどいません。また、ブームを誇ったパケット通信においては、ビーコンさえも画面に見られず、本当に寂しくなったものと考えています。 ウーン 昔は良かったです。 携帯もナビもインターネットも発明されなければ良かったのに・・・・・・と思いながら、インターネットのホームページに書き込んでいる自分に大きな矛盾を感じています。

438・52メガヘルツでビーコンを発信中です。ソフトはDOS時代には「DXーTERM」を使用、近頃になってWIN版のEX−TERM(JA3THL高橋氏製作)を使用しています。
 でも、機械は勝手に動いているものの、ほとんどアクセスがなくほぼ休眠状態です。
4、パケット通信 TNCはKPCー2JB
どうも本当の無線マニアになりきれず、HF帯はかじった程度で離れてしまいました。何も知らずに1級(500W)と2級(100W)の資格を持った人でないと使用できない14メガ帯に、電話級(10W)の資格しかない私が入っていき、OMさんから手厳しくしかられたのが苦い思い出です。
HF帯  倉庫で休眠中「アイコム IC-730S」
 パケット通信がブームになった頃、乗り遅れてはと考え準備しました。考え方としては、ニフテイ等のパソコン通信の無線版と考えればいいです。特にチャットはマイクで話せばいいのに、わざわざキーボードに打ち込んで意見交信をするなど、実にまだらっこしいことをしたものです。ただ、ファイルのダウンロードになると時間がかかるほかに、断信等が頻繁にあり、情報伝達能力は、有線のパソコン通信や現在一世を風靡しているインターネットにははるかに及びません。  
430メガヘルツ パケット専用「アルインコ DR-599」
 結構値が張りましたが、頑張って購入しました。SSB機能も付いているので結構遠くまで飛ばすことが可能で、北海道の局長との交信に大活躍しました。
 ハンディ機ですが、固定機が買えない時期、ブースターを取り付け、多くの局長さんと交信しまものです。その後、大阪花博の時にも大活躍しました。今は、夫婦でキノコ取りに山に入った時、緊急用に持参するだけで、ほとんど動いていません。
3、機械(リグ)

144メガヘルツ 往年の名器「アイコム IC-271」
・144メガヘルツ コン柱15メートルHigh NAGARA12エレスタック
 このワイドスタック八木アンテナは、ローターによって360度回転し、送受信できるようにしております。私の場所は地形の関係で南(秋田県南地区方面)、東(岩手盛岡方面)は山に遮られて弱いものの、北(青森・北海道方面)と西(大館・能代・秋田方面)は強く、特に北海道の函館・松前の局長さんと通信をするのが楽しみの一つでした。お値段は40〜50万ほどしたかな?、それなりに楽しみましたが・・・

・430メガヘルツ GP
 紹介するほどもないローレベルのアンテナです。パケット通信でも鹿角市内が交信の限界です。ローカルの局長さんからデジビート(中継)していただき、大館局と交信しています。
・HF帯 ワイヤーアンテナ を張りましたが結局は撤去してしまいました。一時は3・5メガ、7メガ等で楽しんだ記憶があります。面白いのは21メガで、昼は余り聞こえませんが、夜になって電離層が厚くなると、海外にまでスキップするようになり、言語に自信がないので「タヌキワッチ」をして耳で楽しみました。

 子どもの頃、無線というのはすごい世界だなと、資格を持っている局長さんを羨望していました。しかし、小学校6年の息子が講習でその資格を取得するのを見、親父のこけんに関わると仙台まで出かけていって国家試験で資格を取得、その後、小学5年の娘とウン10歳になる女房と一緒に講習会を受講させ、家族全員が電話級無線技士(4級)の資格を取得しました。そして、物好きにも家族全員でモールス信号に挑戦、同様に電信級無線技士(3級)の資格も取得しました。そのため、家族4人の連絡や旅行先でのローカル局からの道案内等、そしてコンピュ−タを経由したパケット通信へと発展し大活躍したものです。
 しかし、科学の発展はそこにとどまることを許さず、近頃になって、家族の連絡は
携帯電話に、旅行中の道案内はカーナビに、パケット通信はインターネットへと、一気に移り変わり、無線の出番が激減してしまいました。今は、キノコや山菜取りの時、緊急用にハンディ機を持参する程度に落ちぶれてしまいました。

1、我が家のコール

  私 JF7KZD ・ 妻 JF7WZM ・ 長男JE7WXE ・ 長女 JF7WZN
  
  社団コール JH7ZZX 熊谷ファミリーアマチュア無線クラブ


2、アンテナ


熊谷家のアマチュア無線