環境衛生センターごみ処理場
施設概要
施設名称 | 環境衛生センターごみ処理場 |
所在地 | 秋田県鹿角市十和田毛馬内字鹿倉崎26番地内 |
TEL:0186-35-4648 | |
FAX:0186-35-4662 | |
施設規模 | 60t/日(30t/24h×2基) |
炉形式 | 流動床式ガス化溶融炉 |
着工 | 平成13年1月 |
竣工 | 平成14年11月27日 |
流動床式ガス化溶融炉の特徴
このごみ処理施設は「次世代炉」といわれる「流動式ガス化溶融炉」を採用しており、次のような特徴をもっています。
・ごみのエネルギーを利用して経済的な溶融処理ができる。
・高温で処理し、ダイオキシン類など有害物質の排出量が少ない。
・リサイクルに適した鉄・アルミとスラグが回収できる。
・各炉の構造がシンプルで運転しやすい。
ごみ処理の流れ
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中央制御室 |
■ごみの流れ一般ごみは計量した後、プラットホームよりごみピットへ投入します。可燃性粗大ごみは切断機で処理した後、ごみピットへ送ります。 ごみピットのごみは、充分に撹拌した後、ごみクレーンでごみ投入ホッパに入れ、ごみ破砕機で粗破砕した後、給じん装置でガス化炉へ連続して供給します。 ごみは、ガス化炉で未燃ガスとカーボンになり次の溶融炉へ送られます。 |
プラットホーム | ごみピット・ごみクレーン |
ガス化炉 | |
■空気の流れごみピットより押込送風機で吸引した空気は空気予熱器で約200℃に予熱した後、ガス化炉の砂層へ流動用空気として供給します。 二次送風機で吸引した空気は2段の空気予熱器で約400℃に予熱した後、ガス化炉の上部と溶融炉に供給し、未燃ガスとカーボンを燃焼させて溶融炉内を1300℃以上の高温にし、この熱で灰分を溶融してスラグにします。 |
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溶融炉 | 第1減温塔 |
■排ガスの流れ二次燃焼室で完全燃焼した高温の排ガスは二次空気用空気予熱器でその熱を回収した後、第一減温塔および各種空気予熱器を通して冷却します。 さらにバグフィルタに適した温度(約170℃)まで第二減温塔で冷却し、有害ガスとダイオキシン類を除去するため、バグフィルタ前に消石灰と活性炭を吹き込みます。 バグフィルタでばいじんと各種有害物質を除去し、きれいになった排ガスは、誘因送風機により煙突から大気中へ放出します。 |
バグフィルタ |
煙突 | |
■スラグ・不燃物の流れ溶融炉内で溶融したスラグは、炉下部に集められ、スラグ冷却装置の水槽内に連続して落下し、水冷スラグとなります。 この水冷スラグは十分な強度と適切な粒径を持ち各種骨材として有効利用できます。ごみの中の不燃物と金属は、ガス化炉の中央より抜出し、砂分級装置で不燃物と金属を砂と分離した後、鉄分とアルミをそれぞれ回収します。 不燃物は粉砕した後、再び溶融炉へ送り再溶融します。 |
スラグ |