1、鹿角とは
鹿角は、自然が豊かなところです。東に奥羽山脈、西に出羽山地に囲まれ,鹿角小唄に「青い垣山鹿角の里は」と歌われています。春にはりんごの白い花が甘酸っぱい香りを漂わせます。鹿角を南から西へ流れる米代川が涼風を運び、秋には鹿角を取り巻く山なみがを赤、黄色、橙色にそまります。
鹿角は、江戸時代までは、南部盛岡藩の所領で明治4年に秋田県に編入されました。ですから、鹿角は色濃く南部の文化が残っています。昔話の語り納めに「どっとはらぇ」と言って終わりますが、岩手県も「どっとはらぇ」と言います。秋田県の中央部や県南部では「とっぴんぱらりのぷう」で終わります。
鹿角のむがしっこを語ることについて---考察---高橋節夫